社長挨拶
日本は高度経済成長を成し遂げ豊かな生活を享受しています。生活水準の向上とともに生活スタイルの洋風化も進み、便利で快適な暮らしを手にしました。しかしその陰で、多くの社会問題を抱えているのも事実です。自然環境破壊はもとより、飽食による食の乱れが肥満・生活習慣病の増加や低年齢化を引き起こし、私たちの健康を脅かしています。
こうした現状を踏まえ、最近になって食というものを見直す機運が高まりつつあります。アメリカでは、生活の基本である毎日の食事において、日本型食生活が高く評価され、積極的に取り入れられています。私たちも米・野菜を中心とした本来の食文化を再評価し、風土と体質に見合った食生活を送るべきではないのでしょうか。
当社では、地域環境と食との関わりについて「何が大切か」「社会的ニーズは何か」を絶えず問い続け、関連企業が一体となって活動したいと考えています。
豊岡市でも、食物連鎖の頂点にいる「コウノトリ」と共生できる、地域環境づくりを目指してさまざまな取り組みが行われています。志を同じくする当社としても、市の推進する人と自然にやさしい環境創造型農業を目指し、さまざまな活動を通じて、食で人々の健康を担っていきたいと考えています。
人や環境に害を及ぼす農薬の使用量を減らし、安全性が非常に高い「ひょうご安心ブランド」「コウノトリの舞」などの青果物の生産拡大に取り組んでいます。
また、消費者ひとりひとりが「安全・安心」な青果物を積極的に食することが、頑張る生産者を支えることにつながるという理解を深める活動をしています。そして、消費者が「安全・安心」な青果物の真の応援団となって消費拡大に結びついて欲しいと考えています。
さらに、その輪が大きく広がり生産者と消費者がしっかり手を取り合えるよう行動し、地元はもちろんのこと広域的なPRを推進します。それにより、地域への貢献だけでなく、日本の未来を託す子供たちの健康を、笑顔を守り育みたいと心より願っています。
私たちは、このような考え方を基本にして、自然環境豊かな大地「但馬」が育んだ魅力あふれる野菜や果物を中心に、円滑な流通事業を展開すると共に、食を通して豊かな未来をクリエイトしたいと念願しています。